第5回「愛の詩」

審査講評

「愛の詩」の審査を終えて

「愛の詩」募集要項に、『私たちは、多くの人の思いやりや優しさに包まれて成長してきました。あなたも一度、子どもを想い、親を想い、ふるさとを想う「愛」のメッセージを綴ってみませんか』と書かれています。

二〇〇三年十一月末までに係りに届いた千二百八十点の作品には、それぞれの大切な、すばらしい「愛」のメッセージが述べられておりました。その中から二十点ほどの入選作品を選ぶのは至難の業でありました。

書かれている作品の内容は、どれもみんな違っております。それだけ、一人一人の生き様や人生への想いのこもった作品ばかりだと思いました。そして一つ一つの作品には人を思いやることのすばらしさが溢れておりました。

若いお母さんが、幼な子に宛てて書いた詩があります。生まれてきた子どもの前にある限りない希望や可能性のために、私も一歩踏み出したいと、精一杯の決意が述べられています。

ふるさとについて語る中学生の文章があります。今から何十年たっても変わらぬ私の自慢するふるさとになるように頑張ると書かれていました。

札幌の男性から、五十数年前の中学校時代の恩師の思い出を書いた詩が届きました。先生の母親が亡くなられてすぐの授業で、生徒に母親を大切にしような、親に心配をさせるなと心から言われた先生の言葉が、心にしみついて、その思いを大切にして今まで来たと言われておりました。

幼児虐待に象徴されるように、とかく暗いニュースが新聞等の紙面に溢れていますが、ここに寄せられた文章は、そのような暗さを越え、社会に希望の光を降り注ぐものであります。

人権というものは、どんな状況に立たされた人にもきちんと保障されるものだと思います。障害があろうが無かろうが、老人子ども、男女にかかわらず、その人としての値打ちに変わりはありません。自分を大切にし、他人を思いやり、そして誰もが大切にされる社会作りのために、私たちは、これからもがんばって行きたいと思います。愛の詩は、そんないきとし生きる人々への讃歌でもあります。これらの「愛の詩」を届けてくださった方々に心からの御礼と敬意の気持ちを申しあげ、講評といたします。

有難うございました。

(兵庫県人権・同和教育研究協議会会長)
山本 允

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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