第4回「愛の詩」

佳作

題名/きみのおかげ
氏名/けいすけ(奈良県)


ぼくは、アトピーのせいで皮膚が赤く荒れていた。小学校の頃からずっと「きもい!」とみんなは避けていった。そんな中でぼくは一人も友達とよべる子を作らなかった。きっとぼくが今自殺しても、誰も悲しんでくれないんだと、そんな暗いことばかり考えていた。

小六の時、体育の授業でサッカーのテストがあって、みんなそれぞれ壁に当てて自分の練習をしていた。やはりぼくは数人の悪いヤツらの標的にされて、壁に押しやられ、

「動くなよ、鍛えたるねんから。」

と恐がるぼくをいつものようにいじめ始た。耐えるしかないと思ったその時、クラスで一番エバってる男の子が、ぼくの目の前に仁王立ちになり、両手を広げて、

「やめたれよ!」

と怒鳴ってくれた。直ぐにワルらは向こうへ行った。その男の子は何も言わないで、一緒に駆けて行った。

ぼくと一度もしゃべったことないのに、一度も目を合わしたこともないのに。ぼくは目の前が明るくなったようで、嬉しくなった。それから、学校にちゃんと行けるようになった。

高校生になった今、ぼくはまるで違った人間に変わった。明るくて、人を守ってあげるようにもなった。きっと、あの男の子の、ぼくに対するあの勇気と心づかいがなかったら、ぼくはこの世にいなかったかもしれない。

ありがとう、ありがとう!

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

Page Top