第3回「愛の詩」

佳作

題名/ママより
氏名/浅野 貴子(岐阜県)


「やったァ―ッ。」
あなたが、初めてママ達と同じ空気を吸った瞬間、お父さんの大きな声が、病院の中に響き渡りました。あなたの誕生を誰よりも、喜んでくれたのは、お父さんだったかもしれませんね。あなたがママのお腹の中にいると分かった時、ママはあなたの存在をお父さんになかなか伝える事ができませんでした。2人はまだ夫婦でなく恋人同士だったから。家庭を持つという事は、とても大変な事です。守るべき者ができると人は無茶ができなくなります。時には守る君のために無茶する事もあるけれどママは大好きなお父さんには、もっと自分の可能性にかけて欲しいと思いました。

でも、病院で数ミリのあなたの姿を見た時、うれしくて、かわいくて、ただ切なくて不思議でした。どうしてもあなたに逢いたいと思いました。小さなあなたの写真を手にお父さんに話をしたんだよ。多少の戸惑いもあったようだけど、お父さんはとても喜んでくれました。プレッシャーどころか、生きがいになったようです。人間は守るべき大切な存在ができると臆病になるのではなくとても強くなる事を大切なあなたの誕生で知らされました。いつかあなたにも気付く時が来ると思うけれど、臆病と強さは紙一重だという事を忘れないで下さいね。

まだ、幼いあなたには難しいお話でしょうが、いつか理解し、ママの想いが伝わる事を願っています。生まれてきてくれてありがとう。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

Page Top