第3回「愛の詩」

佳作

題名/愛すべき地域の方へ
氏名/坂上 茂子(福岡県)


「転勤だ。今度はアメリカ・バージニア州だ。」
初孫誕生で喜び一色の実家に、突然鳴った夫からの電話。実家天国を満喫していた私は、言葉を失った。私は、初めての子育てを異国の地ですることになったのだ。渡米までは、文句を並べては泣いた。けれど渡米した先で私を癒したくれたのはその土地そのものの美しさと、出迎えてくれた温かい人達だった。

私達は子供の頃から外人を見るとみんな「アメリカ人」だった。人格も人柄もわからないけどやっぱり「外の人」であった。それなのにいざ自分が異国の地で生活すると「中国人」や「フィリピン人」と同じアジア人でありながら、間違えられると
「NO!I'm Japanese!!」
と言っている。欧米人にくらべアジアの人達との方が感覚は近く通じ合うものが多いのにだ。それでも
「同じアジア人じゃない!仲良くしようよ。」
と言って手をさしのべられたらうれしかった。受け入れてもらうことのありがたさと、受け入れてあげる優しさの大切さを私は異国の地で初めて知ることが出来た。肌の色や国籍が違っても優しくしてもらったら、やっぱりうれしい。感謝の気持ちをちゃんと伝えたい、優しくしてもらったら優しくしてかえしてあげたいと強く思った。「転勤」・・・新しい土地に住むということは、本当に不安なことである。でも今、私はその土地の名前を聞いただけで浮かぶ景色がある、人の笑顔がある。私の人生に彩りを与えてくれた方々へ感謝している。

 

問合先 ふるさと創造部 人権推進課
TEL:0790-42-8727 FAX:0790-43-1380 mail:jinken@city.kasai.lg.jp

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